最新プライシングニュース vol.67

本日の最新プライシングニュースをお届けします!

以下3本紹介します。

1.遊園地、閑散期がお得 料金変動制、コロナ禍で広がり―密回避、収益安定に期待

遊園地やプロ野球観戦などで、価格変動制チケットの導入が拡大しています。これは、新型コロナウイルスの影響が長引く中、入場者数を分散化して「密」を回避するとともに、収益の安定化につながると見込まれています。客が少ない日は割安になるため、ファン獲得のきっかけになるとの期待も高まっています。

ぴあ総合研究所の調べでは、2020年3月から1年間の国内チケット市場はコロナ前に比べ約4分の1に縮小しました。こうした中で、需要に応じて価格を変える「ダイナミックプライシング(DP)」のチケットは普及しています。AIを用いてDPサービスを手掛ける三井物産系のダイナミックプラスによると、21年度のDPチケットの流通額は約62億円と前年度比1.5倍に膨らむ見通しです。

DPチケットは、開催日直前まで価格が変動するのが特徴でダイナミックプラスの平田英人社長は「価格の選択肢が広がることで新規客増加が見込め、転売抑制にもつながる」と説明しています。22年はプロ野球で6球団が一部試合に導入、サッカーJリーグでは試験導入を含め、16クラブがDPチケットを扱います。DPを導入したスポーツイベントでは1~3割収益が増えたそうです。

休日に入場者が集中しやすい遊園地でも変動価格制が広がっています。富士急ハイランドは4月、当日窓口販売のフリーパスでDPを導入し、6月にはオンラインにも広げます。サンリオピューロランドでは4月、日ごとに価格が異なる料金体系に改めます。

東京ディズニーリゾートは、昨年から発売時の価格を4段階に設定し、「収益を安定させる効果もある」(広報)と言っています。鉄道やバスなどの運輸、小売りでもDPの実証実験が進められており、幅広い分野で普及しそうです。

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2.コロナ禍にウクライナ情勢が「追い打ち」 木材価格の高騰が進む恐れ 「経験したことのない領域」に

新型コロナウイルスの感染拡大は、木材の価格が高騰する「ウッドショック」と呼ばれる現象を引き起こしました。それに加えて激しさを増すウクライナ情勢により、さらに深刻な事態が心配されています。

というのも、ウクライナ侵攻で木材の仕入れに影響が出ており、今後の建築資材の値段に影響を及ぼす恐れがあるからです。住宅の屋根や床に使われる合板には、材料の約1割にロシア産のカラマツを使っているものがあります。ロシア政府が、輸出禁止を打ち出し、その対象国、つまり非友好国として認定された国に日本が含まれていることから、4月以降ロシアから日本への様々なものの輸出も禁止となり、その中には合板の材料となる木材も含まれています。

アメリカなど別の国から材料を仕入れることでカバーしようとしているそうですが、そもそもコロナ禍で建築資材が海外から入り辛くなっている状況も長引いており、ロシアからの供給停止によりやはり価格高騰に拍車がかかる恐れがあり、関係各者は「未知の領域」だと話しています。

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3. LMEニッケルの取引急増、値幅制限内で価格推移-買い手戻る

ロンドン金属取引所(LME)のニッケル取引は22日、取引高が急増し、価格は先週の取引再開後初めて値幅制限内にとどまりました。前例のないショートスクイーズ(踏み上げ)による急騰とその後の急落からニッケル相場が落ち着きつつあることが示唆されました。

LMEのニッケル相場が上海先物取引所(SHFE)の価格に一致する水準に戻ったことが、取引急増の背景にあります。SHFEではLMEの取引停止期間中も取引が続いていました。現地時間午後2時28分(日本時間同11時28分)までに1万1300ロット余り、数量で6万7800トンを超える取引が成立しました。

LMEのニッケル取引は16日の再開後もわずかな取引しか成立していませんでした。値幅制限によって、買い手が現れる水準まで価格が下落するのに時間がかかったためです。

LMEのニッケル相場は10%安の1トン=2万8159ドルで終了しました。一時15%安を付けていました。LMEの他の非鉄金属では銅とアルミニウム、スズ、亜鉛が下落しましたが、鉛は上昇しました。

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本日は以上の3本の記事を紹介させて頂きました。今後もこちらで毎週プライシングに関する記事を発信していきますので、ぜひご覧ください!

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