世界的に経済回復に向かうなか、さまざまな商品の需要が高まり、その価格高騰が生活に打撃を与えています。今回は「ガソリン」について見ていきます。
資源エネルギー庁の『給油所小売価格調査』によると、レギュラーガソリンの価格は、1リットル当たり167.3円と、8週連続の値上がりとなりました。ガソリン価格高騰の原因は、世界的な経済回復による需要の増加に対して、石油生産国で結成された「OPECプラス」による協調減産の継続により、供給が需要に追い付いていないことが挙げられます。加えて日本は現在円安が続いているため、原油の輸入価格が上昇し続け、悪循環に陥っていることも原因です。
都道府県別に見ていくと、10月25日時点で最もガソリン(レギュラー)価格が高いのは「長野県」で1リットル当たり175.1円。「鹿児島県」174.0円、「長崎県」173.7円、「山形県」173.6円、「大分県」173.5円と続きます。
一方でガソリン(レギュラー)価格が最も安いのは「茨城県」で1リットル当たり161.9円。「埼玉県」162.1円、「岩手県」162.5円、「徳島県」162.1円、「岡山県」162.8円となっています。
1位と47位で1リットル当たり15円程度の差がつくのは、 基本的に油槽所からの距離が関係しています。遠ければその分、輸送費がかかりガソリン価格が高くなるというわけです。
特に地方は普段の買い物に、通勤、通学といった移動手段を車に依存することが多いです。そのような地域では、ガソリン価格の高騰は家計に直結する大問題。早く価格が落ち着くよう、願うばかりですね。
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