コロナ禍でニーズが高まった食事形態として「中食(なかしょく)」が挙げられます。惣菜や弁当などを購入し、自宅などに持ち帰って食べることですが、感染症対策だけでなく、デフレの影響で「中食」が進んでいるとも考えられるようです。
現在「中食」は、「外食」を避けつつ、家で素材を使って調理する(内食)の時間のない人にとって、不可欠なライフスタイルになりました。コンビニエンスストアでも中食メニューが多様化していて、セブン‐イレブンが茶碗1つ分サイズの弁当を販売したり、ファミリーマートが「ミニサイズの中食商品」の品揃えを今月14日からさらに拡大したりしています。
このような「ミニサイズの中食商品」について専門家は、「デフレ化によって外食が安くなっているため、コンビニでも小分けにすることで一品での単価を安く見せるようになった。一個買ったら、もう一個と、いろんな物を買って、買い上げ件数がアップし、客単価もアップするし、あるいは、弁当は自宅から職場などに持ってきて、サラダだけコンビニで買うといった『ついで買い』もある」と述べています。
デフレの影響により、あくまで足りない部分を補う「ワンポイント起用」が進むことで、単価の安い「ミニサイズの中食商品」の数が今後も増加するかもしれません。
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