2024年までに宇宙飛行士を月に戻すという米国政府の計画は,年々達成の可能性が低くなっています.
しかしNASAは,宇宙飛行士を月に連れて行くロケットや,月面に降りるための乗り物,さらには月の空気のない環境で宇宙飛行士を保護するために着用する宇宙服の製作が遅れているにもかかわらず,2024年という目標を変わらずそのままにしています.
NASAは宇宙服を実質的に一人乗りの宇宙船と考えていて,高度な生命維持装置と信頼性の高い通信手段を必要とします.また,宇宙飛行士が快適に過ごし,食事や水分を補給し,おしゃべりをしたり様々な道具を使ったりするための手段も必要です.
NASA監察官は今週,2008年から合計4億2千万ドルを費やしたにもかかわらず,2024年の着陸に向けた宇宙服を用意できないと発表しました.同機関は,27の異なる下請け業者と協力しながら,宇宙服の設計,テスト,製造を自社で行おうとしていました.
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