最新プライシングニュース vol.9

本日から世界の最新プライシングニュースのお届けを再開したいと思います!大変長らくお待たせいたしました。

では、さっそく以下の3本を紹介したいと思います。

1. いま炭素税をはじめとする「カーボン・プライシング」が世界各国から注目を浴びている 

カーボンプライシングとは文字通り炭素に値段をつける政策のことを言います。金銭的なインセンティブを与えることでCO2の排出量を抑えることを目的としています。いま、この政策が気候変化対する強力な武器として注目を浴びています。 

 カーボン・プライシングは主に2つのやり方があり、それらが炭素税と排出量取引制度(ETS)です。炭素税は、企業が汚染を行った際に支払わなければならない賦課金のことを指し、ETSはある特定のセクターが排出することができるCO2量に上限を設定、この上限値の中で、企業は排出するCO2の枠を購入をすることになります。 

 多くの経済学者たちはCO2に値段をつけるというカーボン・プライシングのアイデアを支持していきましたが、往々にしてその課税対象となる範囲が限定的であったり、価格設定が低すぎることから効果を疑問視する経済学者も少なくありません。 

 日本でも、2012年から「地球温暖化対策のための税」という名前で炭素税を導入しており、その値段はCO2排出1トン当たり289円として定められています

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2. 民泊市場の次世代を担うユニークなスタートアップ

Airbnb は昨年、NASDAQに時価総額約10兆円に迫る高い評価を得ながら上場しました。いま、このAirbnbが切り開いた民泊市場に若者の支持を多く集めるフランス発新進気鋭のスタートアップがあるのはご存知でしょうか。 

そのスタートアップの名前は「Leavy」と呼ばれ、民泊のマッチングを図るサービスを提供していますAirbnbとの違いは、貸し手に収入が発生するタイミングにあります。Airbnbでは、貸し手と借り手のマッチングが成立したときにはじめて収入が発生するのに対し、Leavyはサイトに物件をリスティングするだけで、提示された金額の支払いが保証されます。 

今回、このスタートアップを紹介した理由はの金額の決定方法にあります。Leavyのサイトリスティングすることで得られる金額はホストではなく、Leavyが決定しています。この価格は周辺地域の特性や同時期の類似物件の価格、稼働率、利用日までの日数に応じて動的に変化していき、その最適な価格をLeavy が抱えるデータサイエンティストが膨大なデータをもとに決定します。まさしく、民泊マッチングにおいてダイナミックプライシングを活用しており、Leavyの真骨頂はこのような徹底したデータ活用による最適な価格算出というところにあるでしょう 

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3. Netflix、日本国内で一部料金の値上げに踏み切る

Netflixは2月5日に日本国内における Netflix 使用料金プランの変更を行うことが分かりました 

今回、変更されるプランは主に個人で楽しむことを目的とする「ベーシック」と、家族向けのプランともいえる「スタンダード」です。2月5日からの新料金は「ベーシック」が110円アップの990円、「スタンダード」が170円アップの1,490円となります。「プレミアム」は今までと同様に1,980円で据え置きとなっております。

今回のようなサービスの料金変更は2018年にも行われており、その当時もそして今回も料金変更の理由として「ユーザーに向けてより良質なエンターテインメントを提供するためのプラットフォームを充実させて、映画やドラマ、アニメなど作品数を着実に増やすためとしています。 

コロナ禍による巣ごもり需要の増加により激化するAmazon Prime、Huluとの競争を勝ち抜くためにも、アニメーション作品など日本が得意としているコンテンツをこれからも継続的かつより強力なものして発信していくための足固めのための策とも考えられます。

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本日は以上の3本の記事を紹介させて頂きました。今後はこちらで毎週プライシングに関する記事を発信していきますので、ぜひご覧ください!

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