今週のレギュラーガソリンの小売価格は、全国平均で1リットル当たり172円と、先週より0.6円値上がりしました。政府の対策で価格は抑えられているものの、ウクライナ情勢の緊迫化で原油価格は高騰していて、来週はさらに値上がりする見通しです。
値上がりは7週連続で、およそ13年ぶりの高値水準が続いています。また、灯油の店頭価格は全国平均で18リットル当たり2020円と、先週より9円値上がりしました。
政府は石油の元売り会社に補助金を出して、ガソリンなどの卸売価格を引き下げる異例の対策を実施していて、経済産業省はこの対策によってガソリンも灯油も1リットル当たり5円分、小売価格の上昇を抑えられたとしています。ただ、補助額はすでに1リットル当たり5円の上限に達しています。
また、ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部の住民を保護するためとして、特別な軍事作戦の実施を明らかにしたことを受けて、原油市場では産油国ロシアからの供給が滞ることへの懸念が強まり、原油の先物価格は上昇しています。
これらの要因から、ガソリンや灯油の小売価格はこれからもさらに値上がりすると予測されています。
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