米金融大手ゴールドマン・サックスは6日までに、暗号資産の「ビットコイン」の価格が今後5年以内に1ビットコインあたり10万ドル(約1160万円)を上回る可能性があると見通しを示しました。
世界で最も価値のある暗号資産のビットコインは約4万6000ドルの水準で推移しています。昨年11月には過去最高となる6万9000ドル近くにまで値を上げていました。
ゴールドマン・サックスは今週発表したリポートで、ビットコインの市場シェアは、デジタル資産がより幅広く採用される副産物として、時間が経つにつれて上昇する可能性が高いとの見通しを示しています。
リポートではビットコインは金から市場シェアをだんだんと奪うとしているため、金の価格は1オンスあたり約1800ドルの水準にとどまるといいます。
ビットコインや金、そのほかの代替資産で構成される「価値の保存」と呼ばれる市場では現在、ビットコインの割合が約20%を占めます。「価値の保存」では理論上は長期間にわたって資産の価値が減ることはないと考えられています。
リポートによれば、「価値の保存」市場では、今後5年間でビットコインの割合が50%に増加すれば、ビットコイン価格が10万ドルを上回る水準に達する可能性があるとのことです。
ただし、ビットコインをはじめとする暗号資産の価格はこの1年で激しく変動してきました。暗号資産は現時点では通貨というよりは株式のように価格が上下するものとなっています。
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