ダイナミックプライシングの海外での事例を紹介!

ダイナミックプライシングを徹底解説!!

近頃、耳にすることが多くなったダイナミックプライシング
ここでは、そもそもダイナミックプライシングとは何なのか。ダイナミックプライシングの導入事例にはどのようなものがあるのかを徹底深堀します!

ダイナミックプライシングの基本

ダイナミックプライシングとは、過去の販売実績データを学習することで、その時々の需給のバランス(公演当日の天候、開始時間、開催曜日、出演者、スポーツリーグ内での順位等で変動)にあった『適正な価格』を導き出し、その価格で販売するシステムのことを指します。

ダイナミックプライシングを導入するメリットとしては、 需要より供給が多い状況においては、価格が下落することで稼働率が改善することや、需要が供給より少ない場合は、価格が上昇することにより不正転売の抑止につながることが挙げられます。

ダイナミックプライシングの導入事例

近年、ダイナミックプライシングの導入により、収益の改善や稼働率上昇・不正転売の抑止が見込まれることから様々な分野において導入が進んでいます。

ここでは、国内外のダイナミックプライシングの導入事例をいくつか紹介したいと思います。

事例1:スポーツ

最初の事例はスポーツ分野です。この分野は弊社も以前より注力している分野で、プロ野球やJリーグ、Bリーグをはじめ多くのチームに弊社のダイナミックプライシングシステムを導入いただいております。

主に入場チケットに対してダイナミックプライシングが導入されています。

スポーツの試合の観戦者数に影響を与える要因は多くの要素が考えられ、そのチームの順位や選手の知名度、開始時間、開催曜日、スタジアムの場所などなど枚挙に暇がありません。弊社はそうした情報をもとにして、過去データを学習したAIを用いることで最適な価格を算出しております。

 

事例2:鉄道

海外を中心に鉄道分野へのダイナミックプライシングの導入も広がっています。

普段電車が混む時間帯での利用料金が高くなることで、より利用料金が安い普段の空いている時間帯に利用者が一部流れることで、利用者数の平準化が見込まれます。

このコロナ禍における利用者数の平準化というのは密の回避という観点からより求められています。

実際に、ロンドンの地下鉄では平日の6:30-9:30, 16:00-19:00の通勤・帰宅ラッシュ時間を「ピーク時間」と定義し、それ以外のオフピークの時間帯においてはピーク時間の運賃の約5割から6割の運賃で乗車できるといったダイナミックプライシングを導入しています。

日本のJRでも、値段を変更する代わりにピーク時を避けてポイントを還元するなど将来的なダイナミックプライシングの本格的な導入を見据えて進んでいます。

事例3:ホテル

ホテル業界にもダイナミックプライシングの応用が進みつつあります。

ホテルの予約状況も周辺イベントの開催状況、立地、予約時期により大きく異なることが予想され、その繁忙度により適切な価格を設定してやることで、需要の平準化を見込むことができます。

また、コロナ禍においては常に稼働率が100%になっている状況が最善かというとそうではありません。そのような状況の中で各ホテルにとっての最善の稼働率を価格の動的な操作を通して実現することが可能となります。

実際に、弊社もNECと連携することにより、ダイナミックプライシングサービスをホテル業界向けに共同開発し、2021年4月より提供を開始して今後3年間で260ホテルへの導入を目指しております。

このように各業界でダイナミックプライシングの導入は進みつつあり、これからもその裾野を広げていくのは確実だと言えます。

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