豆腐や油揚げなど日々の食卓に欠かせない商品に値上げの動きが出ています。原料の大豆の価格が高騰し、輸送に必要なコンテナも不足していることが要因で、豆腐メーカーの中にはすでに取引先のスーパーと値上げの交渉を始めているところもあるようです。
大豆の取引価格は国産・輸入ともに高騰していて、国産品は大雨による天候不順、輸入品は中国の輸入の増加、バイオ燃料としての需要の高まりなどが主な要因になっています。
コンテナ不足の要因は、ワクチン接種の広まったアメリカで、経済活動が活発化したことです。特に中国からアメリカへの輸送需要が急増したことにより、日本用にまわすコンテナを減らし、アメリカ用にまわすコンテナを増やしている現状があります。
今後の見通しについて専門家は、「クリスマスまでは荷動きが活発で、コンテナ不足や運賃の高止まりが続き、価格が正常に向かうのは来年2月ごろになる可能性が高いのではないか。豆腐や納豆等のように販売価格が比較的低く、輸送コストの比率が高い生活必需品は値上げに踏み切らないと苦しくなる場面も出てくるのではないか」と分析しています。
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