学生時代を振り返ると、今につながる出来事が2つあります。
1つ目は、「産業がなくなること」を体感したことです。
父は、当時世界一とも言われていた船舶業界で船の設計士をしていましたが、不況に陥り、転職を余儀なくされました。
やりたい仕事や事業が、時代の変化とともになくなってしまう――その現実を、身をもって感じました。
2つ目は、「就職氷河期を経験したこと」です。
私が就職活動を行っていた時期はまさに就職氷河期で、良い大学を出ても1~2割の人しか就職できない時代でした。
経済状況によって働き口が失われる現実を前に、「この状況をどうにかしたい」と強く思いました。
この2つの経験から、「なくならないもの」と「雇用を生み出すことの重要性」の2点が、常に頭の中にあります。
今思い返しても、“価格”はなくならないものです。
そのため、価格に特化したサービスを提供しているのは、この時の原体験があったからだと感じています。