本日も世界の最新プライシングニュースをお届けしたいと思います!
今回は以下の3本を紹介したいと思います。
米・大手映画チェーンのAMCはチケット価格を15セントとして営業再開
世界最大の映画チェーンであるAMCはようやく営業再開に漕ぎ着けました。1920年創業の同社は創業100周年を記念し、営業再開初日に創業当時の販売価格であった15セントで映画チケットを販売します。
コロナウイルスの感染拡大が進んだ3月より、AMC社は600にも及ぶ全米の映画館を全て閉鎖していました。AMC社は9月初旬までに、その2/3にあたる400の映画館の営業再開を目指します。ただ営業再開には各州の認可が必要となり、先行きは依然不透明です。現在、AMC社は営業再開に向けた感染拡大対策に注力していると言います。
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ドイツ・ライブ産業は政府に大規模な財政支援を要請へ
ドイツ・音楽振興団体のBDKVは、ライブ産業が現在大打撃に瀕しているとして政府の財政支援を要請しました。積み上がっていく固定費の赤字や開催中止イベントの変動費を補填するためだと言います。ドイツでは今年度末までソーシャルディスタンスを保ったイベント開催しか認められておらず、こうしたイベントの収益は不可能だとある関係者は語ります。実際、22000人収容の会場では5000人までの来場者しか認められていません。
BDKVの代表は、「ドイツのライブ産業は徐々にコロナウイルスがもたらす影響に気付き始めた。また、この状況が長引けば多くのイベント業者が廃業にお言い込まれるだろう」と語りました。彼はBDKVの代表として、定員制限が解除されるまでの期間はライブ産業全体に補助金が必須だと判断し、政府への働きかけを決断しました。この補助金は決して会社の機会損失を補填するものではないとし、あくまで政府の規制によって生まれた赤字分を補填するためだと主張しました。ドイツのライブ文化維持に向けた取り組みに注目が集まります。
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インドの鉄道会社はコロナ対策として入場料の引き上げと運行休止を発表
インド中央鉄道およびインド西部鉄道は、入場券の価格を10ルピー(日本円で14円)から50ルピー(日本円で72円)に引き上げました。同鉄道2社はチケット価格変更と合わせて、複数路線の運行休止を発表しました。駅構内や電車内でのコロナウイルスの感染拡大を未然に防ぐ狙いです。こうした決断は価格変更権限を持つ各社のマネージャーによって決定されました。このような大幅な価格上昇により、駅内での密集を防ぐとともに、駅でくつろぐ人々を減少させる狙いです。
特に、インド西部鉄道は6つ全ての支部でこの大幅な価格変更を実行しました。インド中央鉄道は174箇所の駅で価格変更を実施済みです。それに加え、中央鉄道は23列車の運休を実施してきました。同様に、西武鉄道でも35もの旅程をキャンセルしていました。
インドの鉄道委員会は全ての地域での列車でカーテンとブランケットの撤去を要求しており、インド鉄道各社のコロナ感染拡大対策はまだまだ続きそうです。
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本日は以上の3本の記事を紹介させて頂きました。今後はこちらで毎週プライシングに関する記事を発信していきますので、ぜひご覧ください!
(ダイナミックプラス 菊川)
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